2026年7月22日

妊婦健診の服装は「脱ぎ着しやすさ」「お腹への優しさ」「体温調節のしやすさ」の3点で選ぶと失敗しにくくなります。基本はセパレート+伸縮性ボトム+羽織りの組み合わせ。あとは検査項目・妊娠週数・季節で少し微調整するだけで、健診当日の困りごとを減らしやすくなります。 この記事では、検査項目別に求められる服装の条件、妊娠週数・季節別のおすすめコーデと避けたいNG服装、そして手持ち服で乗り切るコツとマタニティウェアの最小投資の考え方まで、産婦人科の医師監修のもとでまとめてご紹介します。
妊婦健診で行う検査と「服装」が結びつく理由
妊婦健診の服装選びは、その日の検査内容と直結します。なぜなら、健診では体重測定から内診まで複数の検査を短時間で受けるため、脱ぎ着のしやすさが受診のスムーズさを大きく左右するからです。たとえば、ピッタリしたワンピース1枚で来院すると、超音波検査のときに上半身まで脱ぐ必要が生じるケースがあります。一方でセパレートの服装なら、お腹だけをすぐに出せて短時間で検査が終わります。まずは妊婦健診で行われる検査と、それぞれが服装にどう関わるかを整理しておきましょう。
妊婦健診で一般的に行われる主な検査項目
妊婦健診で実施される主な検査は、毎回行う基本検査と、時期に応じて追加される検査に大別されます。毎回行う基本検査としては、体重測定、血圧測定、尿検査、腹囲・子宮底長測定、超音波検査が一般的です。 時期に応じて追加されるものとしては、初診時や中期・後期の節目で行われる内診、定期的な血液検査、必要に応じたおりもの検査などがあります。 それぞれの検査で求められる姿勢や動作は少しずつ異なります。体重測定は服や靴を含めた重さが結果に影響しますし、超音波検査は仰向けで横になりお腹を出す必要があります。内診では下半身を脱いで内診台に座ります。「どの検査でどこをどれくらい出すのか」をあらかじめイメージしておくことが、服装選びの第一歩です。
検査ごとに「服装」が影響するポイント
各検査でのスムーズさ、恥ずかしさの軽減、そして測定の正確性にも、服装の選び方は影響します。一般的に、厚手のダウンコートなどを着たまま体重測定を行うと、衣服の重さが測定結果に影響を及ぼします。そのため、多くの医療機関では正確な体重推移を把握するために、アウターを脱いで測定するよう案内されるのが一般的です。 超音波検査では、お腹だけを出せるかどうかで脱ぎ着の負担が大きく変わります。ピッタリしたワンピースは上半身まで脱がないとお腹が出せないため、検査時間が長くなりやすい傾向にあります。 また、内診の前にタイツやストッキングを履いていると、脱ぎ着に時間がかかることがあります。診察室の前後で慌てないよう、「上だけまくる」「下だけ下ろす」が短時間でできる服装を意識しておくと安心です。 受診当日には「コートを脱いで」「靴を脱いで」「上だけまくって」と指示される場面が出てくることがあります。あらかじめ診察時の動作を想定した服装を選んでおくだけで、当日の慌ただしさや心理的な負担を大きく減らすことができます。
失敗しない妊婦健診の服装3原則
妊婦健診の服装で迷ったときは、次の3原則を押さえておくのがおすすめです。この3つの要素が揃っていれば、あらゆる検査に柔軟に対応でき、季節や妊娠週数が進んでも応用が利くようになります。たとえば体型が大きく変化する妊娠中期以降でも、伸縮性のあるボトムスであれば新調しすぎずに長く活用できます。それぞれの原則について詳しく解説します。
原則1:上下セパレートで「お腹だけ出せる」を確保
セパレートの服装の最大のメリットは、超音波検査のときにお腹だけをスッと出せることです。トップスをまくり上げ、ボトムスをお腹の下まで少し下げるだけで、検査の準備が完了します。 ワンピースの場合、お腹だけを露出する構造になっていないことが多く、結果として上半身まで脱ぐ必要が生じやすい傾向があります。一方、シンプルなTシャツやブラウス+伸びるパンツの組み合わせなら、検査台の上でも数秒で準備が整います。 「上はまくり上げやすいか」「下はお腹の下まで下げられるか」。この2点が満たされていれば、トップスとボトムスの素材やシルエットはかなり自由に選べます。
原則2:お腹を締めつけない伸縮性ボトム
ボトムスは、妊娠週数が進むほど「ウエストの締めつけ感」が体調に直結します。一般的に、ウエストゴム・アジャスター付きデニム・ローライズ設計のパンツが、妊娠中の体型変化に対応しやすいとされています。 スキニーパンツやハイウエストのスラックスは、中期以降で苦しさを感じる方が多くなる傾向にあります。代わりに、レギンス、マタニティ用ストレッチパンツ、ワイドパンツなどが選ばれやすいアイテムです。 レギンスはお腹を圧迫せずに体のラインを邪魔せず、内診時の脱ぎ着もスムーズです。ワイドパンツは見た目に余裕があり、体重が増えてきても比較的長く着続けやすいでしょう。
原則3:脱ぎ着しやすい羽織り+体温調節
妊娠中はホルモンバランスの影響で、汗ばみやすさと冷えやすさが同時に出る方もいます。そのため、健診当日は1枚で完結する服よりも、サッと脱ぎ着できる羽織りを組み合わせるのがおすすめです。 カーディガン、薄手ニット、大判ストールは万能アイテムです。クリニックの空調が強いと感じたときに羽織れて、検査時にはすぐに脱げます。 一方で、フード付きのパーカーは内診台で背中に当たって気になるという声もあるため、健診の日に限っては避けてもよいかもしれません。フードのない薄手アウターのほうが、ベッドに横になる検査では快適に過ごせる傾向があります。
セパレート vs ワンピース/落とし穴を比較
結論から言えば、検査内容によってはワンピースが不利になる場面があるため、迷ったらセパレートを選ぶのが無難です。ワンピースは一見ラクに見えても、超音波検査でお腹だけを出せず、上半身まで脱ぐ必要が出てしまうケースがあるからです。たとえば内診と超音波が両方ある回には、セパレートのほうがスムーズに動くことができます。ただしワンピースが向くシーンも確かに存在するため、両者の特徴を比較しながら適切に使い分けていきましょう。
「ワンピース=楽そう」の誤解を解く
「ワンピース1枚で済むからラク」というイメージは、必ずしも妊婦健診の現場では当てはまりません。なぜなら、一般的なワンピースの多くはお腹だけをスムーズにめくり上げられる構造になっていないためです。 超音波検査では仰向けでお腹を出す必要がありますが、ワンピースだとそのまま裾をめくった際に下半身まで大きく露出してしまうものが少なくありません。結果として、検査前に対処が必要となり、診察用のシートをかけ直すなどの余計な手順が発生しやすくなります。 また、内診の場面でもワンピースの裾の処理に困ることがあります。タイトめのワンピースの場合、ウエスト付近までまくり上げる動作が必要になり、心理的な負担を感じる方もいます。「楽そうに見える服」と「実際に健診を受けやすい服」は、必ずしも一致しない点を押さえておきましょう。
ワンピースが向くシーンと選び方
とはいえ、ワンピースが完全にNGというわけではありません。妊娠後期で外診(お腹の上からの診察)のみの健診回や、超音波検査も内診もない短時間の受診回であれば、ワンピース1枚の身軽さが活きる場面もあります。 健診時にワンピースを選ぶ場合は、前開きシャツワンピースや授乳口付きのデザインを選ぶと、妊婦健診時にも産後にも重宝します。お腹付近のボタンを少し開けるだけでお腹を露出できる構造であれば、超音波検査にもスムーズに対応可能です。 逆に、ファスナーが背中にあるタイプ、ウエストにベルトが付いていて着脱の手間がかかるタイプ、丈が短すぎてめくりにくいタイプは、妊婦健診の用途としては避けたほうが無難です。
妊娠週数別の服装選び(初期・中期・後期)
妊娠週数によって、お腹のサイズ感も体調も大きく変わります。そのため、服装も初期は手持ち服中心、中期はマタニティウェアの導入検討、後期は脱ぎ着のしやすさ最優先と、段階的に切り替えていくのが現実的です。妊娠初期はまだお腹が目立たず手持ちの服で対応できますが、中期以降は体型の変化によって工夫が必要になるためです。ここからは、各週数に応じた具体的な選び方のポイントを整理して解説します。
妊娠初期(5〜15週)|手持ち服で十分なケースが多い
妊娠初期は、まだお腹のふくらみが目立たないため、基本的には手持ちの服で十分対応できることが多い時期です。むしろ、つわりで気分が悪くなりやすいため、お腹周りを締めつけず、リラックスできる服を意識して選ぶほうが大切になります。 ウエストゴムのワンピースや、ゆとりのあるワイドパンツ、ゆったりめのチュニックなど、手持ちのワードローブの中からお腹を圧迫しないものを選んでみましょう。無理にマタニティウェアを買い揃える必要は、この時期にはまだありません。 ただし、初診や初期の健診で内診が予定されている場合は、上下セパレートのスタイルを選んでおくと安心です。タイトなワンピースなどで来院すると、想定よりも着脱に時間がかかる可能性があります。
妊娠中期(16〜27週)|マタニティウェア検討の最適タイミング
中期はお腹が徐々に目立ち始め、「手持ちのデニムが入らない」「ウエストのボタンが留まらない」といった具体的な変化が出てくる時期です。衣服によるお腹への圧迫を避けるためにも、マタニティウェアの導入を検討する好ましいタイミングとなります。 具体的には、お腹を優しく包むローライズ仕様のボトムスや、アジャスター付きのストレッチパンツ、チュニック丈のトップスなどが活躍します。マタニティウェアを新調する場合でも、最初から大量に揃える必要はありません。まずは『ボトムス2本+トップス2〜3枚』程度を用意し、その後の経過に合わせて買い足していく方法がおすすめです。 また、産後も使えるデザイン(授乳口付きやアジャスター調節式など)を選んでおくと、長期間にわたって活用できます。
妊娠後期(28週〜)|とにかく脱ぎ着のしやすさ最優先
後期はお腹がさらに大きく前方へ張り出し、屈んだり座ったりする動作そのものが身体への負担になる時期です。この時期の服装は、デザイン性よりも「とにかく楽に動けて着脱しやすいこと」を最優先に選びましょう。 具体的には、ゆったりしたチュニックに伸縮性の高いマタニティレギンスを合わせるような、座ったままでも簡単に着脱できる組み合わせが非常に便利です。靴に関しても、しゃがまずに足が入れられるスリッポンや、着脱しやすいローカットのスニーカーが現実的な選択肢となります。 さらに、後期は足元のむくみが出やすくなる時期でもあります。締めつけの強い靴下やストッキングは避け、足首を圧迫しないゆとりのあるソックスを選ぶと、一日を快適に過ごしやすくなります。
季節別の服装選び|春夏秋冬で気をつけるポイント
季節ごとに気温や湿度、施設の空調環境が変わるため、健診時の服装も季節に合わせた微調整が必要です。基本となる「セパレート+伸縮性ボトム+羽織り」の組み合わせは通年共通ですが、春は寒暖差への対応、夏は冷房対策、秋は重ね着の工夫、冬は厚着による測定誤差の回避がポイントになります。共通するのは「クリニック内と屋外の温度差を羽織りで吸収する」という発想です。それぞれの季節に応じた具体的な選び方を見ていきましょう。
春(3〜5月)|寒暖差に対応する重ね着
春は朝晩の冷え込みと日中の暖かさの差が大きく、体温調節が難しい季節です。健診当日は、薄手のカーディガンやストールを1枚持参しておくと、屋内外の温度差に柔軟に対応しやすくなります。 また、花粉症の症状がある方は、上着の素材をツルッとした花粉の付着しにくいものにするなどの工夫も役立ちます。内診や超音波検査の前後で何度か脱ぎ着することを想定し、ボタンやジップで簡単に開閉できるアウターを選ぶとスムーズです。
夏(6〜8月)|薄着でも腹部の冷え対策
夏は外気が暑いぶん、クリニック内の冷房が強く感じられる場合があります。妊娠中はホルモンバランスの変化などにより体温調節の感覚が普段と異なるため、腹部を冷やさないよう意識することが大切です。 薄手のカーディガンや腹巻などを持参しておくと、検査の待ち時間などにお腹を守ることができて安心です。汗をかきやすい時期でもあるため、インナーには吸湿速乾性に優れた素材を選ぶと快適に過ごせます。 また、夏場であっても素足にサンダルではなく、軽量のスニーカーやフラットシューズを履いていくほうが、足元の冷え防止や診察台周りでの安全性の面で有利です。
秋(9〜11月)|重ね着しやすい素材選び
秋は1日の中で気温が大きく変動しやすく、健診を受ける時間帯によって必要な衣類の厚みが変わることもあります。サッと羽織れるボタン式やジップ式のカーディガンは、着脱の機会が多い秋の健診において非常に重宝するアイテムです。 ニットを着用する場合、肌に直接触れるとチクチク感が気になることもあるため、肌当たりの優しいコットンなどのインナーを下に着るのがおすすめです。重ね着のしやすさを意識しておくと、検査ごとの着替えが格段にスムーズになります。
冬(12〜2月)|厚着でも体重測定の誤差を防ぐ工夫
冬の健診でよくあるのが、「コートやマフラーなどの防寒具を脱ぐ場所やタイミングが見つからず、受付や測定の直前で慌ててしまう」というケースです。体重測定の前には厚手のアウターを脱ぐよう案内されることが多いため、ボリュームを抑えてコンパクトに畳めるダウンや軽量アウターが現場では重宝します。 機能性インナーは保温性に優れていて便利ですが、妊娠中は普段より暑さを感じやすい方もいます。室内で汗をかいた際に調整できるよう、簡単に脱ぎ着できる上着を組み合わせたレイヤード(重ね着)スタイルを意識しておくと安心です。 足元は、ロングブーツよりもショートブーツやスニーカーを選ぶほうが、診察室での脱ぎ履きの手間を大幅に省くことができます。
内診のときの服装と当日の流れ
内診のときの服装で押さえるべきポイントは、「下半身を短時間で着脱できるか」「上半身は脱がずに済むか」の2点に集約されます。内診の対象は下半身のみであり、上半身は衣服を着たままで進められるケースが大半だからです。たとえばロングスカートに脱ぎやすいインナーボトムを合わせれば、上半身を露出させることなく、心理的にも物理的にも負担を軽くすることができます。内診の一般的な流れと、それに合わせた服装の工夫を整理しておきましょう。
内診の一般的な流れと脱ぐ範囲
内診では、一般的にボトムス、ショーツ、ストッキングやタイツを脱いで内診台に座ります。多くのクリニックでは、カーテンや扉で仕切られた専用の更衣スペースで着替えるため、診察室での人目を過度に気にする必要はありません。 医療機関によっては、診察用のスカートやガウン、バスタオルなどが用意されており、下半身を覆えるよう配慮されている場合もあります。事前にクリニックのウェブサイトや受付で確認しておくと、当日の流れがイメージしやすくなります。 なお、内診台はカーテン越しに医師と向き合う構造が一般的であり、視線による不安を軽減できるよう設計されています。プライバシーへの配慮は徹底されていますので、初めての方も身構えずに受診してください。
内診で困らない服装のポイント
内診をスムーズに受けるためには、「下半身を脱ぎやすい構造」を意識した服装が役立ちます。具体的には、ロングスカートや、ゆったりとしたシルエットのワイドパンツ、ウエストがゴム仕様のイージーパンツなどが適しています。 一方で、避けたほうが無難なアイテムもあります。タイツやストッキングは着脱に時間がかかり、診察後に履き直す手間も発生します。また、オールインワン(つなぎ)やサロペットは構造上、全身の服を脱がなければならないため、内診がある日には避けるのが賢明です。タイトなスキニーパンツも着脱に力がいるため、「履きやすさ・脱ぎやすさ」を最優先に選ぶのがポイントです。
心理的負担を減らすコツ
内診に対する緊張や不安は、多くの妊婦さんが共通して抱くものです。だからこそ、事前に流れをイメージしておくことが心の準備へとつながります。 基本的には上半身を着替える必要はなく、靴下もそのまま履いていてよい場合がほとんどです。「全身をすべて脱がなくてはならない」と思い悩む必要はありません。不安な点があれば、事前に医師や助産師へ遠慮なく相談してください。 また、服装の工夫だけでなく、「万が一に備えて下着の替えを1枚持っていく」「生理用ナプキンを念のため持参する」といった小さな備えをしておくことも、当日の安心感を高めるコツです。
手持ち服で乗り切るコツとマタニティウェアの最小投資
妊婦健診に通うからといって、必ずしも新しいマタニティウェアを大量に買い揃える必要はありません。手持ちの服を工夫し、必要最小限のアイテムを買い足すだけでも十分に乗り切ることができます。妊娠期間は約10ヶ月と限られており、健診時に着回せるボトムスを中心に数着あれば十分にカバーできるからです。経済的に賢く乗り切るためのコツを紹介します。
手持ち服を活用する3つの工夫
まず活用したいのが、ウエストのサイズを調節できる専用アジャスター(ボタンエクステンダー)です。これを1つ用意するだけで、手持ちのデニムやパンツのウエストを数センチ伸ばすことができ、妊娠中期頃まで手持ちの服を活かすことができます。 また、少し大きめサイズの衣類を活用するのも効果的です。パートナー(夫)のTシャツや、もともと持っていたオーバーサイズのシャツ、チュニックなどは、お腹が出てきた時期にもそのまま着られる便利なアイテムになります。 さらに、もともと持っているストレッチ素材の服を優先的に着回すこともおすすめです。レギンスやストレッチ性の高いパンツ、Tシャツワンピースなどは、妊娠中の体型変化にも比較的柔軟に対応してくれます。
マタニティウェアは何を何枚買えばいい?
マタニティウェアを買い足す場合のファーストステップとしては、ボトムス2本+トップス2〜3枚を目安にすると無駄がありません。健診用と普段着を兼用にすれば、少ない枚数でも十分に1週間を着回すことができます。 ボトムスは、最も汎用性の高いマタニティ用のストレッチパンツやレギンスを優先的に選ぶのがよいでしょう。トップスは、お腹をすっぽり覆う丈の長いチュニックを1枚持っておくと、レギンスと合わせるだけでバランスの良いコーディネートが完成します。
失敗しないマタニティウェアの選び方
マタニティウェアを選ぶ上で最も意識したいのは、「産前と産後の両方で兼用できるか」という視点です。ウエストのサイズ調整が細かくできるアジャスター付きのものや、授乳口が付いているデザインのものであれば、出産後も長く活用できるためコストパフォーマンスが非常に高くなります。 価格帯に関しては、プチプラブランドなどの手頃なもので十分に事足ります。シンプルなデザインを選んでおけばトレンドに左右されず、日々の洗濯にも耐える素材(コットン混やポリエステル混など)を選ぶことでケアも楽になります。
避けたい服装・小物(NG例とその理由)
ここまで健診に適した服装を見てきましたが、逆に避けたほうが無難な服装や小物についても知っておくことで、当日のトラブルを未然に防ぐことができます。検査の妨げになったり、着脱に時間がかかったり、測定の誤差を生んでしまったりするアイテムが存在するためです。
服装で避けたいもの
健診当日の服装として避けたほうが無難なのは、タイトなワンピース、ジャンプスーツ、オールインワン、お腹を強く締めつけるベルト付きの服です。これらに共通するのは、「お腹だけを出すのが難しい」「衣服をすべて脱ぐ必要が生じやすい」「着脱自体に手間取る」という点です。 また、過度な重ね着も避けたほうが賢明です。インナー、シャツ、ニット、カーディガン、ジャケットと何枚も重ねていると、検査のたびに脱いで畳む作業が負担になります。冬場であっても、サッと脱げるアウターを活用し、脱ぎ着しやすい枚数に留めましょう。 さらに、大きなビジューや金属パーツなどの装飾が多数ついた服も、わずかではありますが体重測定の数値に影響を与える可能性があるため、健診の日はシンプルな服装を心がけましょう。
小物・アクセサリーで気をつけたいもの
小物やアクセサリー類にも注意が必要です。胸元にくる大ぶりのネックレスは、経腹超音波検査(エコー)の際にプローブ(機械)と干渉したり、ゼリーが付着したりする恐れがあるため、あらかじめ外して受診するのが無難です。 靴に関しては、安全性の観点からヒールの高いものは避け、フラットシューズやローヒールを選ぶのが基本です。特に妊娠後期は転倒のリスクが高まるため、安定感を最優先にしてください。 また、着脱に時間のかかる複雑なアクセサリーや重い腕時計は、紛失のリスクを減らすためにも健診の日は着用を控えるか、あらかじめバッグにしまっておくほうがスマートです。香水についても、妊娠中はにおいに敏感になりやすいため、ご自身や周囲の妊婦さんへの配慮として使用を控えるのがマナーです。
妊婦健診の服装に関するよくある質問(FAQ)
Q1. ワンピースで妊婦健診に行ってもいい?
内診や経腹超音波検査がない短時間の健診回であれば問題ありません。ただし、検査がある場合はお腹だけを露出させることが難しく、上半身までまくり上げたり脱いだりする必要が出てきます。もしワンピースを選ぶのであれば、前開きのシャツワンピースや授乳口付きのデザインなど、お腹だけを開け閉めしやすいものを選ぶと便利です。
Q2. マタニティウェアはいつから必要?
個人差がありますが、一般的には妊娠16〜20週(妊娠中期)前後でお腹のふくらみが目立ち始め、これまでの服に窮屈さを感じる方が多いようです。「手持ちのズボンが入らなくなった」「お腹周りの締めつけが苦しい」と感じたタイミングが購入の目安となります。焦って初期に買いすぎる必要はありません。
Q3. 体重測定で重い服はNG?
正確な体重推移を把握するため、厚手のコートや重い装飾のあるベルトなどは、測定前に脱ぐよう案内されるのが一般的です。衣服の重さによる誤差を最小限に抑えるためにも、脱ぎ着しやすいアウターを選んで来院することをおすすめします。
Q4. 冬の妊婦健診、ヒートテックは着てもいい?
機能性インナーの着用自体は特に問題ありません。ただし、妊娠中は体調の変化により室内で暑さを強く感じることがあります。インナーの上に厚手のニットを1枚着るだけのような調節しにくい格好は避け、カーディガンなどの前開きのアウターを重ねて、暑さを感じた際にすぐ脱げる構成にしておくと安心です。
Q5. 内診のとき、靴下は脱ぐ?
多くの医療機関では、靴下は履いたままで内診を受けていただけます。足元の冷えを防ぐためにも、靴下はそのまま着用していて構いません。もし気になる場合は、診察前に受付や助産師へ確認しておくとより確実です。
Q6. お腹の冷えはどう防ぐ?
腹巻、大判のストール、着脱しやすい羽織りなどを活用して、お腹周りを冷えから守る工夫を取り入れるのがおすすめです。特に夏場のエアコンによる冷えや、冬場の急激な外気温の変化に対応できるよう、カバンに1枚ストールを入れておくと重宝します。体調や冷えの感じ方には個人差があるため、ご自身の無理のない範囲で心地よいと感じる冷え対策を取り入れてみてください。
まとめ|安心して妊婦健診に臨むために
妊婦健診の服装は、「上下セパレート」「伸縮性のあるボトムス」「脱ぎ着しやすい羽織り」の3原則を押さえておけば、あらゆる検査や季節、週数の変化に柔軟に対応できます。お腹のサイズが大きくなるにつれて着脱のしやすさを最優先にし、季節に合わせてアウターや靴を工夫することで、当日の負担を大幅に軽減できます。
新しくマタニティウェアを大量に買い揃える必要はありません。手持ちの服を上手に活用しながら、必要に応じて買い足していく最小限の投資で十分に乗り切ることができます。
服装や当日の流れについて少しでも不安なことがあれば、健診の際に医師や助産師へお気軽にご相談ください。リラックスして快適なマタニティライフを過ごせるよう、早めの準備と工夫を心がけましょう。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療に代わるものではありません。体調や症状に不安がある方は、必ず医療機関を受診し、担当医にご相談ください。
参考文献
- 厚生労働省 – “妊婦健診”を受けましょう(リーフレット) https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/boshi-hoken13/
- 厚生労働省 – 標準的な妊婦健診の例(PDF) https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/boshi-hoken13/dl/02.pdf
- こども家庭庁 – 妊婦健診に関する取組み https://www.cfa.go.jp/policies/boshihoken/nimpukenshin
- 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ(厚生労働省研究班監修) – 妊婦健診は受けないといけないの? https://w-health.jp/fetation/prenatal_care/
- ステムセル研究所 – もう迷わない!妊婦健診にぴったりの服装を検査・季節別に紹介 https://stemcell.co.jp/column/%E4%BD%95%E3%82%92%E8%B2%B7%E3%81%86%E3%81%B9%E3%81%8D%EF%BC%9F%E6%9C%8D%E8%A3%85%E3%81%AB%E8%BF%B7%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%86%E5%A6%8A%E5%A9%A6%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%B8%E3%80%82/
- ままのて – 【助産師監修】妊婦健診の服装は何を着ていけばいい?春夏秋冬別おすすめコーデとアイテム10選 https://mamanoko.jp/articles/22592
- aeta – 妊婦健診での服装選びのポイントは?季節・検査別に紹介! https://www.aeta-baby.jp/articles/maternity/0120
- ベルメゾン – 妊婦健診の服装は、内容で決めるのが正解!おすすめの服装と注意点 https://www.bellemaison.jp/cpg/column/tm014/clm0090/clm0090.html
- トモニテ – あわてない妊婦健診のときの服装は? https://tomonite.com/articles/3220
- Milktea公式ブログ – スムーズに妊婦健診を受けられるおすすめの服装 https://junyu-fuku.com/blog/nursing-clothes-maternity-wear/attire-recommended-for-prenatal-care