妊婦健診の費用はいくら?総額・1回あたり費用・補助券で減る自己負担を産婦人科医が解説【2026年版】|港区田町駅西口の婦人科|しばウィメンズクリニック

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妊婦健診の費用はいくら?総額・1回あたり費用・補助券で減る自己負担を産婦人科医が解説【2026年版】

妊婦健診の費用はいくら?総額・1回あたり費用・補助券で減る自己負担を産婦人科医が解説【2026年版】|港区田町駅西口の婦人科|しばウィメンズクリニック

2026年6月30日

妊婦健診の費用はいくら?総額・1回あたり費用・補助券で減る自己負担を産婦人科医が解説【2026年版】

妊婦健診の総額は約10万〜15万円が目安で、母子健康手帳交付時に渡される受診票(補助券)を活用すれば自己負担は大きく軽減できます。本記事では、1回あたりの費用相場・公費負担の仕組み・里帰り出産時の手続きまで、産婦人科医監修で解説します。

この記事でわかること

  1. 妊婦健診の総額目安と1回あたり費用の相場
  2. 妊婦健康診査受診票(補助券)の仕組みと自己負担を減らす活用法
  3. 里帰り出産時の償還払い手続きと注意点

妊婦健診の費用はいくら?

妊婦健診の費用はなぜ自費?まず知っておきたい3つの基本

妊婦健診の費用が原則として全額自己負担となる理由は、妊娠・出産が「病気」ではなく自然な生理現象として扱われるため、健康保険が適用されない仕組みになっているからです。ただし、その代わりに市区町村が「妊婦健康診査受診票(補助券)」という公費負担制度を用意しており、ここを正しく理解しているかどうかで、出産までに支払う実費は大きく変わってきます。妊娠合併症など医師が治療を要すると判断するケースでは健康保険が使えるという例外もあり、まずはこの3つの基本構造を押さえることが、家計の見通しを立てる出発点となります。

妊娠は「病気」ではないため健康保険は原則適用外

日本の医療保険制度では、健康保険が適用されるのは「治療を必要とする疾病・負傷」が原則です。妊娠そのものは自然な生理的経過とみなされるため、妊婦健診のように経過観察を目的とする診療は、健康保険の給付対象から外れます。 これは決して「妊婦さんが軽視されている」という意味ではありません。むしろ、健康保険が使えないからこそ、母子保健法に基づき、市区町村が公費で健診費用を補助する別の仕組みが整えられています。 初診で「思ったより高かった」と感じる方が多いのは、保険証を出しても3割負担にならず、医療機関の設定する自費価格がそのまま窓口請求になるためです。総額の見通しを立てるうえで、この前提をあらかじめ理解しておくと、その後の見通しが立ちやすくなります。

健康保険が使えるケース(妊娠合併症など)の例外

一方で、妊娠期間中であっても健康保険が適用される状況があります。代表的なのは、重度のつわりである妊娠悪阻(にんしんおそ)、子宮収縮や出血を伴う切迫早産、血圧が高くなる妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病などです。 これらは医師が「治療が必要な疾患」と判断するため、診察・検査・点滴・入院などにかかる費用は健康保険の対象となり、3割負担で済みます。さらに自己負担が高額になった場合は、高額療養費制度の対象になる可能性もあります。 ただし、定期的に行う通常の妊婦健診そのものは、合併症がある妊婦さんでも自費扱いになるのが基本です。「治療部分は保険適用、健診部分は自費」と整理して覚えておくと、スムーズに理解できます。

自費だからこそ「公費負担(補助券)」が用意されている

健康保険が使えない代わりに、市区町村は母子健康手帳の交付時に「妊婦健康診査受診票(補助券)」を配布しています。これは、妊婦健診の費用の一部または全部を自治体が肩代わりしてくれる仕組みで、住民登録のある自治体から発行されます。 補助券を医療機関の窓口で提示すると、健診費用の一部が自治体負担となり、その分だけ自己負担額が減ります。詳しい仕組みは後述しますが、まずは「妊婦健診=自費」と「補助券で実質負担は大きく下がる」の両方をセットで把握しておくと、初診後の不安が和らぐはずです。

妊婦健診の費用構造(概念図)

妊婦健診の総額目安と1回あたり費用の相場

妊婦健診の総額は、受診票(補助券)を使う前の医療機関請求ベースで約10万〜15万円が一般的な目安です。1回あたりの費用は基本健診で5,000〜7,000円程度、超音波検査や血液検査が加わると1万円を超える回もあり、健診の時期によって金額が変動するのが特徴です。厚生労働省は妊娠初期から出産までに14回前後の健診を標準としており、この回数と1回あたりの費用を掛け合わせた額が総額のイメージとなります。地域差・医療機関差があるため、最終的な金額は受診予定の医療機関に直接確認することをおすすめします。

総額目安は約10万〜15万円(受診票利用前)

全国的な相場として、妊婦健診の総額は受診票を使う前の段階で約10万〜15万円程度に収まるケースが多いとされています。これは妊娠初期の初診から出産直前までに行われる14回前後の健診費用を合算したイメージです。 ただし、超音波検査の頻度や血液検査の項目数、医療機関のグレード(個人クリニック・総合病院・大学病院など)によって、総額は10万円を下回ることもあれば、15万円を超えることもあります。とくに大学病院や周産期母子医療センターは検査体制が充実している分、1回あたりの単価が高くなる傾向にあります。 ここで重要なのは、「総額10万〜15万円」はあくまで医療機関に請求される金額の総和であり、受診票を活用すれば実際に窓口で支払う自己負担はもっと低く抑えられるという点です。家計予算を考える際は、「請求総額」と「自己負担額」を分けて捉える視点を持っておくと混乱を防げます。

1回あたりの費用相場(基本健診と追加検査の内訳)

健診の内容によって1回あたりの費用は変動します。基本健診のみ・超音波検査を含む健診・血液検査を含む健診の3パターンに分けると、相場が把握しやすくなります。

健診タイプ 費用相場(1回あたり) 主な検査項目
基本健診 約5,000〜7,000円 体重・血圧・尿検査・腹囲・浮腫・心音
超音波検査を含む健診 約8,000〜15,000円 上記+経腟または経腹超音波
血液検査を含む健診 約10,000〜20,000円 上記+血液検査(時期により内容差)

※医療機関により異なります。最新の費用は受診予定の医療機関にご確認ください。

厚生労働省「妊婦健康診査の標準的な検査項目」によれば、妊婦健診で行うべき基本項目は時期ごとに定められており、超音波検査は妊娠期間を通じて複数回、血液検査は妊娠初期・中期・後期に分けて段階的に実施されるのが一般的です。1回ごとに「今日は何の検査をするか」が異なるため、毎回の窓口請求額が変わる点を頭に入れておきましょう。

厚生労働省が推奨する標準的な健診回数は全14回

厚生労働省によれば、妊婦健診の標準的な実施回数は妊娠期間全体で合計14回前後です。妊娠週数によって健診の頻度が変わる点が特徴で、初期から中期、後期へ進むにつれて間隔が短くなっていきます。 おおまかな目安として、まず妊娠初期から妊娠23週までは4週間に1回のペース(合計4回程度)で受診します。続いて、妊娠24週から35週までは2週間に1回のペース(合計6回程度)、最終盤の妊娠36週から出産までは1週間に1回のペース(合計4回程度)へと間隔が短くなります。 合計すると、医学的に推奨される妊婦健診の回数は14回前後となり、受診票もこの回数を基準に設計されている自治体が多くあります。

厚生労働省が推奨する標準的な健診回数は全14回

妊婦健康診査受診票(補助券)の仕組みと自己負担を減らす活用法

妊婦健康診査受診票(補助券)は、母子健康手帳の交付と同時に住民登録のある市区町村から受け取れる、妊婦健診の公費負担チケットです。この補助券を医療機関の窓口で提示すれば、健診費用の一部または上限額までが自治体負担となり、自己負担が大幅に軽減されます。ただし、補助額・配布枚数・対象検査の範囲は自治体ごとに異なり、上限を超えた分は窓口で自己負担となるため、「もらえる枚数」「使い方」「上限超過時の扱い」を最初に確認しておくことが、出産までの費用を抑える鍵へとつながります。

受診票(補助券)とは:母子健康手帳と一緒に交付される

妊娠が確定して医療機関で診察を受け、妊娠届出に必要な情報や書類を受け取ったら、住民登録のある市区町村の窓口(保健センターや区役所の母子保健担当課など)に妊娠届出書を提出します。この手続きを行うと、母子健康手帳と一緒に「妊婦健康診査受診票(補助券)」が交付されるのが一般的な流れです。 補助券は、健診1回ごとに1枚使う仕組みになっていることが多く、用紙には公費負担の対象となる検査項目や金額の上限が記載されています。受診票は医療機関で本人確認とあわせて提出するため、毎回の健診時に母子健康手帳と一緒に持参するのが基本です。 初診の段階ではまだ受診票が手元にないため、初診費用は自費全額の支払いになります。「初診費用が高くて驚いた」という方が多いのはこのためであり、母子健康手帳交付以降の健診から補助券を使って自己負担が下がっていく、と理解しておくと心構えがしやすくなります。

補助上限額・回数は自治体ごとに異なる(東京都港区の事例)

補助額・補助回数は自治体ごとに異なるため、居住地によって「どこまで公費でカバーされるか」が変わります。一例として、東京都港区の公式案内によれば、妊婦健康診査受診票に加えて超音波検査受診票・新生児聴覚検査受診票といった追加の受診票が交付される構成が紹介されており、健診の種類ごとに利用できる券が分かれているのが特徴です。 このように、自治体によっては「基本健診用の受診票」「超音波検査用の受診票」「新生児聴覚検査用の受診票」など複数種類の券をセットで配布しているケースがあります。一方で、別の自治体では1種類の受診票に統合して運用しているところもあります。 どのタイプの補助構成かによって、自己負担額のシミュレーションも変わってくるため、必ず居住地の自治体公式サイトまたは母子保健窓口で最新の補助内容を確認することをおすすめします。本記事の事例はあくまで一例であり、自治体ごとに必ず差があると理解しておきましょう。

補助上限を超えた場合の自己負担はどうなる?

受診票には1枚あたりの公費負担上限額が設定されており、医療機関の請求額がこの上限を超えた分は、窓口で自己負担となります。たとえば、超音波検査と血液検査が同じ日に重なる週は1回あたりの請求額が高くなりやすく、補助上限を超えて数千円〜1万円程度の自己負担が発生することがあります。 差額が発生しやすいタイミングを事前に把握しておくと、毎回いくら持参すべきかが見えやすくなります。具体的には、妊娠初期の血液検査がまとめて行われる回、妊娠中期の精密な超音波検査が入る回、妊娠後期のGBS検査・ノンストレステストが行われる回などは、補助上限を超えやすいタイミングです。 家計予算としては、補助券を使ったとしても1回あたり数千円程度の持ち合わせを毎回想定しておくと、突然の追加検査にも慌てずに済みます。

補助券を取りこぼさないための3つのコツ

補助券は「もらえるはずだったのに使い忘れた」というケースが意外と多くあります。取りこぼしを防ぐためのポイントは、次の3点です。

まず、初診を受けて妊娠が確認できたら、できるだけ早く母子健康手帳の交付申請を行いましょう。妊娠届出から母子健康手帳と受診票の交付までに数日〜2週間程度かかる自治体もあるため、早めの手続きが補助券を最大限活用する出発点となります。 次に、受診票は受診日に毎回必ず持参するよう徹底してください。提出を忘れると、その回の健診費用は受診票なしの自費全額請求となり、後日の遡及返金は原則として受けられない自治体がほとんどです。 そして、妊娠期間中に転居(引っ越し)をする場合は、転入先の自治体で受診票の差し替え手続きを行う必要があります。引っ越しによって住民登録自治体が変わると、旧自治体の受診票は新住所地では使えなくなるため、転入手続きとあわせて新しい受診票を発行してもらう必要があります。

受診票(補助券)利用フロー図

妊婦健診の自己負担実額をシミュレーション

受診票を毎回活用し、追加検査が標準的な範囲に収まれば、妊娠期間全体の自己負担はおおむね数万円程度に抑えられるケースが多いとされています。ただし、追加検査の有無や自治体の補助構成によって幅があり、最終的な自己負担額は人によって大きく異なります。実際にどの程度の出費を見込めばよいかを具体的にイメージするため、受診票活用パターンと追加検査の有無を組み合わせて自己負担をシミュレーションしてみましょう。

受診票を最大活用した場合の自己負担イメージ

受診票を毎回欠かさず使い、自治体の補助上限内で健診が収まった場合、妊娠期間全体の自己負担は数万円程度におさまるケースが多いとされています。 これは補助券によって公費負担される分が差し引かれるためで、窓口での支払いが数百円〜数千円程度で済む回が多くなるからです。総額10万〜15万円という元の請求金額と比較すると、公費助成による軽減効果が非常に大きいことが分かります。 ただし、自治体の補助構成によって金額の幅は変わります。補助上限額が高めに設定されている自治体では1万円台に抑えられるケースもあれば、上限額が低めの自治体では5万〜7万円程度の自己負担になることもあります。「自分の住む自治体ではどの程度カバーされるのか」を母子保健窓口で確認するのが、もっとも確実な見積もり方法です。

追加で発生しやすい自費項目(一例)

標準的な健診項目以外に、健診時期や母体の状況によって追加で実施される検査があります。これらは受診票の補助対象外となることもあり、自己負担として上乗せされやすい項目です。 代表的な項目としては、初期に行われる子宮頸がん検診や血液型・不規則抗体検査、妊娠後期に実施されるGBS検査(B群溶血性連鎖球菌)やノンストレステスト(NST)などが挙げられ、それぞれ数千円ずつの実費がかかるケースが一般的です。 これらの検査は、赤ちゃんと母体の安全を確認するために医学的に意義のあるものです。たとえばGBS検査は、出産時の母子感染リスクを評価するために行われ、結果に応じて分娩時の抗生剤投与の要否が決まります。NSTは胎児の元気度を確認する重要な検査です。「追加費用がかかるから不要な検査」ではなく、すべて必要性のある検査であることを理解しておくと、納得感のある支払いにつながります。

支払い方法は窓口都度払いが一般的

妊婦健診の費用は、多くの医療機関で健診ごとに窓口で精算する「都度払い」が採用されています。健診終了後に会計窓口で受診票を提示し、自己負担分のみを支払う流れが一般的です。 支払い方法は医療機関によって異なり、現金のみのところもあれば、クレジットカードやキャッシュレス決済(電子マネー・QR決済など)に対応しているところもあります。初診時または2回目の健診時に、会計窓口で「どの支払い方法に対応しているか」を確認しておくと安心です。 里帰り出産で別の医療機関に転院する場合は、転院先での支払い方法も事前に問い合わせておくと、当日の負担を軽減できます。

受診票活用パターン

里帰り出産で東京の補助券が使えないときの対処法(償還払い)

里帰り出産で住民登録のある自治体外の医療機関を受診する場合、現地の医療機関では受診票(補助券)がそのまま使えないことが一般的です。その場合は、いったん自費で全額を支払い、後日住民登録自治体に申請することで補助相当額が払い戻される「償還払い」制度を利用します。申請には領収書原本・受診票・申請書などが必要で、自治体ごとに申請期限が定められているため、領収書の保管と早めの手続きが大切です。事前準備をしておけば手続き自体は難しくなく、里帰り出産でも補助の恩恵を受けられます。

里帰り先の医療機関で受診票が使えないケースが多い

妊婦健康診査受診票は、住民登録自治体と委託契約を結んだ医療機関でしか直接利用できないのが原則です。多くの自治体は同一都道府県内の主要医療機関と委託契約を結んでいますが、他県の医療機関までは契約範囲外となるケースが大半を占めます。 そのため、たとえば東京都港区在住の方が地方の実家に里帰りして出産する場合、里帰り先の医療機関では港区発行の受診票をそのまま提示しても利用できず、健診費用は窓口で全額自費精算となります。 これは決して「補助が受けられない」という意味ではなく、直接使えないだけで、後から申請すれば取り戻せる仕組みになっています。これが次に説明する償還払い制度です。

償還払い(払戻し)制度とは

償還払いとは、いったん利用者が医療機関の窓口で費用を全額支払い、後日住民登録自治体に申請することで、補助相当額が指定口座へ払い戻される制度です。 里帰り出産で受診票が使えなかった健診について、自治体に申請書と必要書類を提出すれば、本来受診票で補助されるはずだった金額が後から戻ってくる仕組みになっています。払い戻し額は自治体の補助上限額に準じるため、上限を超えた金額については自己負担のままとなる点に注意が必要です。 申請の基本的な流れとしては、里帰り先で都度自費支払いを行い、領収書を保管しておきます。そして出産後(または妊娠期間中の特定のタイミング)に居住自治体の母子保健窓口へ申請書類を提出し、審査を経て指定口座へ振り込まれるという順序になります。

償還払いで必要になる主な書類と申請の流れ

償還払い申請に必要な書類は自治体ごとに細部が異なりますが、一般的には以下のような書類を求められます。

書類 入手先 注意点
申請書 住民登録自治体の母子保健窓口 自治体ホームページからダウンロード可能な場合あり
領収書原本 受診した医療機関 健診ごとに受領し原本保管(コピー不可が多い)
受診票(未使用分) 自治体交付物 使えなかった分も提出が必要な場合あり
母子健康手帳 自治体交付物 健診記録の確認用として提示
振込先口座情報 申請者本人 通帳やキャッシュカードの写しが必要な場合あり

※必要書類は自治体により異なります。詳細は住民登録のある自治体の母子保健担当窓口にご確認ください。

申請の実務上で最も重要なのは、領収書の原本を1枚も紛失しないように保管することです。コピーでは受け付けられない自治体が多く、原本がないと該当する回の払い戻しが受けられなくなる恐れがあります。健診を受けるたびに専用のファイルへまとめておくなど、確実な管理をおすすめします。

申請期限と注意点

多くの自治体では、償還払いの申請期限が定められています。出産後1年以内や2年以内など、自治体によって幅があり、期限を過ぎると申請が一切受け付けられない場合があります。 申請期限を過ぎてしまうと、本来戻ってくるはずだった補助額が受け取れなくなるため、領収書の原本保管と早めの申請が最大のポイントです。具体的な期限は必ず居住自治体の母子保健担当窓口に確認し、出産後の慌ただしい時期に手続きを忘れないよう、出産前から書類をまとめて準備しておくことをおすすめします。

里帰り出産

費用で困ったとき・不安なときの相談窓口

妊婦健診の費用について「補助の使い方がわからない」「経済的に支払いが難しい」「医療機関の会計に不安がある」と感じたときに、まず頼るべきは住民登録のある自治体の母子保健担当窓口です。自治体窓口では、補助券・償還払い・追加支援制度といった公的サポートを最も正確に案内してもらえます。さらに、医療費が経済的に厳しいときに利用できる別制度や、医療機関への事前相談など、利用できる窓口は複数あるため、ひとりで抱え込まずに早めに相談することが安心の第一歩になります。

第一相談先は住民登録のある自治体の母子保健窓口

補助券・償還払い・自治体独自の助成制度など、妊婦健診の費用に関するもっとも正確な情報を持つのは、住民登録のある自治体の母子保健担当窓口です。区役所や市役所の子育て支援課、保健センターなどに窓口が設けられていることが多く、電話相談や窓口相談ともに無料で対応してもらえます。 「補助券をなくしてしまった」「里帰り出産の手続きを知りたい」「追加の助成制度はあるか」など、どんな小さな疑問でも問い合わせて構いません。妊婦さんと家族が安心して妊娠期を過ごせるよう、各自治体が積極的に支援体制を整えています。

医療費が経済的に厳しいときに検討できる公的制度

妊娠・出産に関連する費用が経済的に厳しい場合、検討できる公的支援制度がいくつかあります。 代表的な制度として、まず「出産育児一時金」が挙げられます。これは出産時に健康保険から原則50万円が支給される仕組みです。妊婦健診費用とは別の制度ですが、出産時の入院・分娩費用に充当できる重要な支援となります。 また、健康保険が適用される医療費が高額になった場合に自己負担を抑えられる「高額療養費制度」もあります。これは妊娠悪阻による入院や切迫早産での入院など、治療が必要になった際に役立つ制度です。さらに、市区町村が独自に行っている「妊婦支援事業」として、独自の追加補助や出産準備金を支給している自治体もあります。 いずれも本記事のメインテーマからは外れるため詳細は省きますが、加入している健康保険組合や住民登録自治体に確認することで、利用できる制度の全体像が把握できます。

医療機関での会計に不安があるときは事前相談を

受診予定の医療機関の受付や医療相談窓口に、事前に費用の目安や支払い方法を確認しておくと安心です。「分娩予約金が別途必要か」「クレジットカードは使えるか」「自費分の概算はどの程度か」など、具体的に質問しておくと、当日の会計で慌てずに済みます。 多くの医療機関には医療ソーシャルワーカー(MSW)や患者相談窓口が設置されており、経済的な不安についても相談に応じてくれます。費用面で迷ったときは、ひとりで抱え込まずに医療機関のスタッフに早めに相談しましょう。

妊婦健診の費用に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 妊婦健診は全部で何回受けるのが標準ですか?

厚生労働省が示す標準スケジュールによれば、妊婦健診の標準的な回数は14回前後とされています。妊娠初期から23週までは4週間に1回、24週から35週までは2週間に1回、36週以降は1週間に1回の頻度が目安で、合計14回程度になります。

Q2. 健康保険は本当に1円も使えないのですか?

通常の妊婦健診は健康保険の対象外です。ただし、妊娠悪阻(重度のつわり)・切迫早産・妊娠高血圧症候群など、医師が治療を要する状態と判断した場合は、その治療部分について健康保険が適用されます。健診そのものは自費、治療部分は保険適用と覚えておくと整理しやすいです。

Q3. 補助券(受診票)は何枚もらえますか?

自治体により異なりますが、妊婦健康診査受診票は14回分を基本としているところが多く、これに加えて超音波検査受診票や新生児聴覚検査受診票などの追加受診票が組み合わされるケースがあります。正確な枚数は居住自治体の母子保健窓口で確認しましょう。

Q4. 補助券をなくしてしまったらどうすればいいですか?

居住自治体の母子保健担当窓口に相談すれば、再発行に対応してもらえる場合が多くあります。まずは早めに窓口に連絡し、必要な手続きを案内してもらいましょう。

Q5. 双子妊娠の場合、補助券は2倍もらえますか?

多胎妊娠の場合、健診回数が通常より増えることに対応して、追加の補助制度を設けている自治体があります。一律に2倍というわけではないため、多胎妊娠と診断された段階で居住自治体の母子保健窓口に確認することをおすすめします。

Q6. 里帰り先の海外で出産する場合、補助は受けられますか?

海外受診分の補助対応は自治体により取扱いが大きく分かれます。償還払いの対象としている自治体もあれば、対象外としている自治体もあるため、出国前に必ず居住自治体の窓口へ確認しておきましょう。

Q7. 妊婦健診の費用は医療費控除の対象になりますか?

妊婦健診の自己負担分は、医療費控除の対象となる場合があります。領収書を大切に保管し、確定申告時に検討すると良いでしょう。個別の控除可否については、税務署または税理士に相談することをおすすめします。

まとめ:補助券を最大活用し、安心して妊娠期を過ごすために

妊婦健診の費用について、本記事の要点を改めて整理します。

まず、妊婦健診の総額目安は受診票利用前のベースで約10万〜15万円ですが、受診票(補助券)を活用することで実際の自己負担は大きく軽減されます。次に、里帰り出産などで住民登録外の医療機関を受診する際は、いったん自費で支払った後に「償還払い制度」を利用して払い戻しを受ける流れとなります。そして、具体的な補助内容や申請手続きは自治体ごとに異なるため、最終的な情報は必ず居住地の母子保健窓口で確認することが大切です。

次のアクションとしては、まず妊娠届出と母子健康手帳交付申請を早めに行って補助券を受け取ること、続いて居住自治体の母子保健窓口で補助内容を確認すること、そして受診予定の医療機関で支払い方法を確認しておくことの3点をおすすめします。安心して妊娠期を過ごすために、早めの情報収集と窓口相談を心がけましょう。

なお、東京都港区エリアで妊婦健診を検討されている方は、しばウィメンズクリニック(医療法人社団しらかば会、東京都港区芝4-5-8 池藤ビル3階)でも対応しています。診療担当は月・火・木・金曜日、完全予約制で受診できます。詳細はクリニック公式サイトをご確認ください。

参考文献

この記事の監修者

しばウィメンズクリニック

院長・医学博士 劉 樺(りゅう かんば)

経歴
2007年3月:聖マリアンナ医科大学医学部 卒業
2007年4月~2009年3月:東京女子医科大学病院にて初期臨床研修 修了
2009年4月~2016年3月:東京女子医科大学 産婦人科学講座
2016年4月~2019年10月:東京ベイ・浦安市川医療センター 産婦人科
2016年10月~:東京女子医科大学東医療センター 麻酔科
2020年7月:みなとウィメンズクリニック 開設
2026年4月:しばウィメンズクリニック 開設
資格・所属
産婦人科専門医
日本美容内科学会 会員
母体保護法指定医
麻酔科標榜医
医学博士
臨床研修指導医

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